大見 剛さん東京都より綾町へ移住

大見 剛さん

都会にはない豊かな自然とゆったり流れる時間。

移住するまでの経緯

大都会東京から宮崎へ

もともと大見さんは繁華街で知られる札幌市すすきのの出身です。しかも、長期にわたってニューヨークで暮らした経験のある大見さんにとって、東京での生活には何の不自由さも感じていませんでした。

移住しようと言い出したのは、奥様の久美子さん。新宿駅前にあったご自宅の窓からは、隣のビルの灰色のコンクリートの壁しか見えません。都会派の大見さん自身もあまりに「都会過ぎる」ように感じていたところでした。

移住先として雪の多さが引っかかるものの、故郷の北海道が大見さんの頭に浮かんだのですが、久美子さんのイチオシは宮崎。ちょうどそのころ高千穂峡を旅して、その神秘的な雰囲気が大変気に入ったそうです。大見さんも雪のない暖かい宮崎ならまあいいかと、Iターンすることになりました。ちなみに久美子さんは広島の出身です。

「自分」を取り戻す

現在、ご自宅は綾町の田園地帯にあります。ここでは、散歩の足を止めて草むらに潜む昆虫を探したり、夕日が沈みゆくのを見送ったり、夜の闇に安心したり……。自然の中に心と体を委ねる宮崎の生活を満喫していて、「宮崎は食べ物が安くておいしくていいですね。特に水がおいしい」大見さんの口ぶりがうれしそうなのは、自然を楽しみながらゆったりと過ごす今の暮らしがしっくりきているからなのでしょう。東京のコンクリートジャングルがもう遠い昔のようです。

「東京では自分の気持ちに反してスケジュールが埋まっていき、そのスケジュールをこなすために生きていたようなもの。もう頭の中がぐちゃぐちゃに。楽しいこともあったけれども、忙しさとは距離をおいて、自分を取り戻したかった。人間も動物だから、動物的な感覚を見失って、もう本当に息が詰まっていました」久美子さんは、東京での生活が非人間的なものだったと振り返ります。

生活の基盤を安定させる

東京でのキャリアも含めて介護職が6年になる大見さん。綾町の施設での勤務も10か月が経過し、すっかり環境に馴染んでテキパキと仕事をこなす姿が印象的です。

大見さんが移住先でも介護職を続けることを選んだ一番の理由をお聞きすると、「年齢的にも新しいことに挑戦して危険を冒すよりも、生活を安定させることが大事だからです」返ってきた言葉からは、大見さんが介護の仕事に他にはない手堅さを感じていることがうかがわれますが、ほかにも続けられる秘訣があるようです。

気持ちのやり取りが楽しい

仕事中の大見さんはとても身のこなしが軽く、利用者さんとの間にはやわらかい空気が満ちています。実は大見さんはプロとして、タップダンスやパントマイムのショーのステージに立っていた、異色の経歴の持ち主。レクリエーションの時間には、大見さんが持つ別の一面が発揮されます。利用者さんも一緒に足をパタパタさせてタップダンスを楽しんだり、壁があるように見えるパントマイムに挑戦したり、うまくできなくても大見さんがいつもニコニコしながらフォローしてくれるので、みなさん本当に楽しそうです。

「お互いに気持ちをキャッチボールしなければ、コミュニケーションはスムーズにいかないものです。それにはまず笑顔が必要だと思います。宮崎の人たちはおおらかだから、私が笑うとごく自然に笑顔で応えてくれます。また、一人一人がみんな異なる世界を持っています。きちんと向き合っているとその世界が見えてくるのが楽しいですね」

さすが根っからのエンターテイナーです。相手に喜んでもらうことで自身も満たされる。その充足感は介護の仕事のやりがいにもなっているからこそ、暮らす土地が変わっても大見さんが介護職を続けているもう一つの理由なのかもしれません。

やりがいを感じて生き生きと働く大見さんの存在が、同僚や利用者さんにもいい影響を与えて施設内を笑い声で満たして明るくしているようです。

どこか故郷を思い出す宮崎

さまざまな土地で暮らしてきた大見さんは、生まれ故郷とは違う土地で苦労を重ねてきたはずですが、その佇まいは、しなやかそのもの。なぜなのでしょうか。

「どこに行こうとも、同じ人間なのだから。住めば都です」という大見さんの言葉にヒントがありそうです。また付け加えて「ここ宮崎の人は、北海道の人とおおらかなところが似ているかもしれませんね」とも。どこかに懐かしさや共通点を感じるのもいいのかもしれません。

大見さんご夫婦にはもうすぐ初めてのお子さんが生まれます。宮崎の環境が子どもの情緒や健康にいい影響を与えてくれそうだと、またその元気な姿を実家の両親に来て見てもらいたいと、お二人は顔をほころばせます。

宮崎で「自分」を取り戻す時間が静かに、そして着実に流れています。

移住者に聞いた休日の過ごし方

「移住してきて本を読む時間が増えました。読書量が増えたので近くの綾てるは図書館がとても便利です。好きなものが揃っています」と大見さん。その図書館は大人でも子ども向けの本を手に取りやすいので、絵本をよく読むそう。久美子さんも大の絵本好きで、木城町の「木城えほんの郷」が宮崎への移住の決め手の一つになったほど。

移住希望者へのアドバイス

「まず何のために移住したいのかを決めて、次に家や仕事など生活基盤をしっかり整えること。インターネットやSNSなどの情報だけを鵜呑みにせず、しっかり自分の目で実際に確認して自分がどう感じるかが大切です。また、理想を高くしてしまうと、現実とのギャップがあった分失望感が大きくなるので、最初からあまりかけ離れた理想を持たず、自分にできそうなことから始めてみてください」

  • 移住後の生活写真1
  • 移住後の生活写真2
  • 移住後の生活写真3
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