地域の方に受け入れてもらい、
今は地元の酒造メーカーで頑張っています。
北九州市の出身の小池さん。福岡の広告会社で身につけたスキルを移住先の高千穂町でも存分に発揮されています。
移住するまでの経緯
福岡県の北九州市の出身で、2013年に高千穂に来て2年半になります。福岡の広告会社に勤めていて、マーケティングとインターネット通販の営業をしていました。
大学時代に農学部の林学科で中山間地域にはよく入っていて、いずれは地域で仕事をしたいと思っていました。第一次産業に一番足りないものはなんだろうと考えたら、情報発信だなと思い、ノウハウを得るために広告会社に就職しました。3年ぐらい経って、そろそろと思っていた時に、ちょうど高千穂町で地域おこし協力隊という事業があり、高千穂町役場に所属することになりました。
学生時代から、田舎には住めないという話はよく聞いていたのですが、果たして本当に生活できないのかってやってみないとわからないじゃないですか。自分自身でも実験的な気持ちもあり、その機会が来たのが、たまたま高千穂だったというだけなのですが、受け入れていただいてありがとうございます。
移住後の生活
協力隊のお給料もそんなに多くはないので、面接時には「住むところさえあれば、私は生活できると思いますので。」と住居だけはお願いしました。都会みたいにいっぱい物件があるわけではないですし、探すにしても頻繁に訪れることは出来ないので、役場の方が探してくれたのはありがたかったですね。
現在は協力隊を離れて、地元の企業に転職しました。高千穂ムラたびという会社で、まろうど酒造という酒造メーカーもやっておりまして、どぶろくや甘酒などの商品を作る仕事です。協力隊の活動を通じて、新しいことを始めて大きくしていこうという動きは沢山見てきたのですが、成功している事例がまだなくて、絶対にひとつでも成功事例を作リたいなと思っていたときに、この会社なら大きくなれるかもしれない、お手伝いしたいと思いました。
高千穂町のよいところ
もっと山奥の、商店も少ないようなところを想像していたので、思っていたよりも都会だなというのが一番最初の印象です。町を出なくても生活できるぐらいの物資はそろっているので、不自由しないのと、観光地ですので外から来る人を受け入れるのもこなれていらっしゃるなとは感じます。フレンドリーな雰囲気は高千穂町らしいところですね。
地域の人の呑み会に呼ばれることが多いです。都会だと、同じ会社とか、同じ趣味を持っているとかで集まるしかないんですけれど、田んぼの打ち上げなんかに呼ばれれば、全然接点のないおじちゃんとも膝突き合わせて飲めて、「また来ないよ」って、これは多分、都会にはない経験ですね。
移住希望者へのアドバイス
~とにかくオープンでいることです~
とにかくオープンでいることですね。田舎だと、結構ずかずか入ってこられることもありますが、それが嫌な人は住まない方が良いかもしれません。自分が閉鎖的だと苦しいですし、相手も苦しくなってしまいますので。