現在の暮らしと移住後、宮崎での暮らしを比較!
宮崎県の暮らしは、全国的に見て収入や支出の面でどんな違いがあるのか?
「収入・支出・貯蓄額・負債額」を調べてみました。
宮崎の物価は安い!?
まずは物価ですが、宮崎市は物価が全国一の低さと言われています。
また、地価も都市圏に比べて安く、住宅の建設費用も全国で最も安い水準です。
詳しくは 総務省統計局 小売物価統計調査(構造編)年報 2020年 をご覧ください。
収入・貯蓄額・負債額の比較
宮崎市の二人以上の世帯における、令和2年平均の1世帯当たり貯蓄現在高、負債現在高、及び年間収入と全国との比較になります。
全国平均 | 宮崎市 | |
平均年間収入 | 634万円 | 574万円 |
貯金額 (二人以上の世帯) | 1,791万円 | 1,022万円 |
負債額 (二人以上の世帯) | 572万円 | 593万円 |
宮崎市の消費支出について
2020年の宮崎市の消費支出(二人以上世帯)は、1世帯当たり1か月平均261,708円となっています。
項目 | 費用(単位:円) | 構成比(単位:%) |
食費 | 71,144円 | 27.2% |
住居 | 16,200円 | 6.2% |
光熱水道費 | 18,597円 | 7.1% |
家具・家事用品 | 10,396円 | 4.0% |
被服及び履物 | 7,920円 | 3.0% |
保険医療 | 11,260円 | 4.3% |
交通・通信費 | 44,248円 | 16.9% |
教育 | 11,939円 | 4.6% |
教養娯楽 | 22,878円 | 8.7% |
その他の消費支出 | 47,126円 | 18.0% |
出典:宮崎県「家計調査報告書(宮崎市)令和2年(2020年)平均」より
移住体験者が語る!
わが家の家計簿ビフォア・アフター
実際に宮崎県に移り住んだ移住の先輩のリアルなデータを参考にしてみよう
【三股町へ夫婦でI・Jターン】見知らぬ土地に、家を買う。
プロフィール
- 笠島一郎さん(40代・埼玉県川口市出身)
- 幸代さん(30代・宮崎市出身)
- 男児1人の3人家族
- 三股町役場勤務(地域おこし協力隊)
東京で待機児童問題というイマドキな生活の悩みに直面し、思い切った移住計画を立てた笠島夫妻。三股町の地域おこし協力隊として、ゆるいつながりを大切に、町なかでのコミュニティデザインと、観光振興PRを担いつつ、笑顔あふれる子育て生活を実現しました。
一郎さんは、過疎化の進む三股町長田地区の活性化および移住定住促進、そしてコワーキングスペース「三股町まち・ひと・しごと情報交流センター ~あつまい~」の管理運営とイベントの企画、幸代さんは、観光・物産のPRを主体にクラウドファンディング等を活用しながら三股町の情報発信をしており、「三股ブランドアンバサダー」のメディア運営等で活躍中です!
<移住前の暮らし>
食事はほぼ毎日外食で、エンゲル係数が高い家庭でした。ストレス発散は飲み会や衝動買いになってしまっていて、夫婦げんかの原因になったことも…
<移住後の暮らし>
一軒家を400万円台で一括購入。広くてまだ持て余していますが、裏の畑にご近所の方が植えてくれた野菜を、子どもと収穫するのが楽しみです。車社会なので、車の維持費やガソリン代が掛かりますね。あとはインターネットとケーブルテレビに加入したので、交通・通信費は増えましたが、余計な買い物はしなくなりました。
【日南市北郷町へ夫婦でIターン】農業って、アートだ。
プロフィール
- 渡邉泰典(20代・東京都出身)
農家、学習塾経営 - 渡邉茜(20代・東京都出身)
チョークアーティスト、フリーライター、漫画家
学生時代の自転車旅行で、九州一周しているときに縁あって立ち寄った北郷町。いちご農家の師匠との出会いで、大学を中退して移住。1年の修業期間を経ていちご農園「くらうんふぁーむ」を設立。ある時は農家、またある時は塾の先生、ときどき風船パフォーマという青年起業家の挑戦は地元住民に愛され、有形無形の応援・支援を受けています。
2年後に合流した茜さんは、ライター、イラスト、チョークアートまでこなすマルチクリエーター。しっかりものの姉さん女房がアーティスティックに彩られた農園を支えています。
<移住前の暮らし>
【茜さん】ダンナに遅れること2年、移住後の仕事での収入確保も考え、東京で大手求人広告代理店のスタッフとして2年間働いて、クリエイティブの腕を磨きました。実は…移住前の期待値がそんなに高くなかった分だけ、まわりのすべてが楽しいです。
<移住後の暮らし>
【泰典さん】自営なので、東京での学生生活とは何もかもが違います。ご近所さんも助けてくれますし、食べ物には困らないので死ぬことはないかなと思っています。今は年間3トンほどの生産量で、直売と地元の直売所とスーパーに卸していますが、これから多品目の農業にも挑戦したいです。
【起業女子のUターン】悠々自適に暮らしを楽しむ。
プロフィール
- 堂地喜月さん(30代・都城市出身)
カフェ経営
カフェ経営を目指して前職を退職。学費を貯めるため、憧れの沖縄に移住し、1年間ホテルレストランのホールと厨房で接客と調理の修行。東京の専門学校で本格的にカフェ経営を学び、バリスタとしてのスキルを磨く。宮崎へUターンして「かふぇ&ばるDouchi」を開業。子供の頃からの夢を実現しました。
「おうち」がコンセプトのお店では、本格的な沖縄料理と希少な石垣島コーヒーが楽しめます。三線教室やプリザーブドフラワー教室など、趣味を生かしたコミュニティづくりにも積極的に取り組んでいます。
<移住後の暮らし>
もともと宮崎で開業しようと思っていたので、東京で2年ぐらいは修行するつもりだったのですが、私が住める所ではないなと感じて、1年で宮崎に戻りました。沖縄は一度住んでみたかっただけなんです(笑)
<移住後の暮らし>
収入イコールお店の利益ということになります。経費と生活費の区別が難しいのですが、飲食業なので、食費はあまりかかりませんし、お店の事業として、趣味を生かしたイベントを開催していて、その仲間が集まる場所でもあるという感じなので、お店は常連さんが多いです。回転率は低いけど、客単価が高くなるというのがローカルビジネスの特徴なのかもしれませんね。